“性加害疑惑”で渦中の松本人志(60)がさらなる窮地に追い込まれている。松本は、文春の報道を事実無根だとして、「当面の間、さまざまな記事と対峙、裁判に注力するため」活動休止すると吉本興業のサイトで8日に発表。それ以降、松本のXなどへの投稿はなく、沈黙を保ち続けているが、追い打ちをかけるように発売中の「週刊文春」が、新たな女性証言者による、後輩芸人の松本への「SEX上納システム」を詳報している。 一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き 記事では、アテンドを務めた後輩芸人Yに松本から渡されたとされる“女性セレクト指示書”も掲載。そこには、「黒毛」「つたやの店員」「マクドナルド」「スタバ」「高校や中学の先生」「べんごし」「こうほうの女」「人妻(子供なし)」などと記されており、記事では、「過去に松本が書いた文字と筆跡は酷似している」としている。 ■リスクヘッジするスポンサー企業 松本は、東京・名古屋・福岡などの高級シティーホテルのスイートで「飲み会」が行われるたびに、松本に近づきたい一心の若手芸人を利用して、時には、“2回転”で、多くの女性をアテンドさせていたという内容だ。キー局編成関係者が声をひそめてこう話す。 「活動休止発表以降、多くのスポンサーが松本の番組の提供の社名表示を停止する動きが出ています。同時に、すでにスピードワゴンの小沢一敬は、活動自粛を表明していますが、アテンダーとして名前のあがった芸人も今後、“スポンサーNG”となっていく流れは間違いないでしょう。さらにスポンサーからは、松本の取り巻きである“側近芸人”の関与に疑惑の目を向ける声が大きくなっています」 記事には、側近芸人が若手芸人に「松本さんという固有名詞は言わずに、タレ(女性を示す隠語)を用意しろ」と命じていたり、吉本興業の幹部社員が若手芸人に「昨日どうだった? ええタレ見つかった?」と話しかけたという証言も掲載されている。芸能関係者の話。 「記事の内容が事実なら、組織的に松本の性加害を黙認してきたということになり、これはまさにジャニーズ事務所と同じ構図です。昨年のジャニーズ問題以降、国連の『人権デューデリジェンス』の考え方が浸透し、企業や自治体も取引先の人権侵害を広く相互監視し、その防止や改善に努めなくてはいけないという考え方が一般的になっています。特に『性加害』に対しては非常に厳しい。裁判の結果を待つまでもなく、スポンサー企業はリスクヘッジのため、及び腰になる。今後、側近芸人のさらなる関与や、組織的な黙認という関与の事実が明るみに出れば、問題は松本個人にとどまらず、スポンサー企業が吉本興業に説明を求める事態に発展する可能性はあります」 松本の引退で幕引きとはいかなそうだ。