能登半島地震により石川県内で発生した孤立集落は実質的に解消したものの、一部では20日も避難が行われる予定になっている。一方、被災地では午後から雨が降る見込みで、注意が必要だ。 【画像】珠洲市見つかった全焼した納屋。屋根や柱は崩れ落ちていた。 道路の寸断などにより、石川県の輪島市、珠洲市、穴水町、能登町で一時、約3300人いた孤立集落について、馳知事は19日「実質的に解消された」と発表した。 石川県によると、輪島市と珠洲市の5地区で26人が残っているが、このうち輪島市の上黒川町では、今も残っている住民4人が午後、避難先へ移動する予定になっている。 一方、気象庁によると、気圧の谷の影響で、被災地では昼から雨が降る見込み。地震の影響で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害が発生する恐れがあり、注意が必要だ。 こうした中、珠洲市では、全焼した納屋が見つかり、焼け跡から身元不明の遺体が見つかった。遺体が見つかった現場は、屋根や柱が崩れ落ち、火事の激しさを物語っている。 納屋では、地震の影響で母屋が倒壊し、1人で避難していた上野次郎さんが暮らしていたということで、警察が身元の確認を進めている。