元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子氏は9日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、衆院選(15日公示、27日投開票)を前に、自民党が派閥裏金事件への対応をめぐり「裏金議員」の一部を非公認とする方針などを示したことに、旧安倍派の中から反発が出ているとされることに、強い疑問を示した。 自民党は、裏金事件で今年4月に党の処分を受けた議員の一部を非公認とすることに加え、政治資金収支報告書に不記載が確認された議員については、公認はするものの小選挙区と比例代表の重複立候補を認めない方針も決めた。2012年政権交代時の衆院選で初当選し、安倍晋三元首相のもとで当選を重ねてきた議員が多い旧安倍派の議員からは、こうした党方針に不満や反発の声が上がっている。 浜田氏は、こうした声が報じられていることについて「何を言っているのかなと思う。あなたたちが原因で、というか(それで)自民党全体が支持を失っている。それでいて公認を受けられないからと言って反発する。気持ちは分かりますが…」とした上で「むしろ公認しないでほしいという声もあると聞いている」と述べた。 これに対し、テレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生氏は「反対の声の方が主流派のように聞こえるが、実際は大勢としては」と認め「だって、順番は裏金の問題でしょと、しかもそこでちゃんと整理整頓せずに、自らも責任をとって辞める、辞めないなりをしなかったし、実態も解明しなかった。それで自分たちまで(影響が及んでいる)という気持ちは(裏金議員以外の)大半の議員が持っている」と解説。「そっちの方が、サイレントマジョリティー。こんなことでサイレントマジョリティーも変ですが、『石破さんは一定程度やってくれた。これで選挙区に戻っても説明がつく』と思っている議員の方が多い」とも述べた。