度重なる運営サイドの重大ミスに、韓国メディアは怒りを通り越して呆れモードだ。 すべての始まりは現地7月26日の開会式でのハプニング。韓国選手団がセーヌ川を船に乗って登場すると、場内アナウンスがフランス語と英語で「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」とコールしてしまう。韓国国内で猛烈な反発が展開されると、慌てたのがIOC(国際オリンピック委員会)だ。トーマス・バッハ会長がユン・ソンニョル大統領に直接電話をかけて謝罪する事態に発展した。 【画像】シュミット、ビロディド、ギュネシュ、古賀紗理那…パリ五輪に華を添える美女アスリートを一挙紹介! さらに翌日にはフェンシング男子サーブル個人戦で金メダルを獲得した韓国のオ・サンウクが、大会公式アカウントで「オ・サング」と誤表記され、2日連続の凡ミスに批判が殺到する。 他国の被害に目を向けると、バスケットボール男子の南スーダン対プエルトリコ戦の試合前に、南スーダンの国歌を流すべきところでなんと「スーダン」の国歌が斉唱される体たらく。極めつけは競泳での失態だ。女子平泳ぎ100mでアルゼンチンのマカレナ・セバジョスが登場する際、あろうことかスクリーンには「中国国旗」が映し出されていた。 韓国全国紙『スポーツソウル』日本語版は「今大会はとにかくミスが多い。国名も国旗も国歌も間違えた」と皮肉たっぷりに批判。「国旗を間違えられたセバジョスは、信じられないように二度見した。生中継していたアルゼンチンのキャスターは『信じられない。今回の試合には中国選手が出場もしないのに、このようなミスが発生した』と不快感を示した」と報じている。 加えて『スポーツソウル』日本語版は、パリ五輪の運営とか関係ないところでも看過できないミスがあったと紹介。オーストラリアのテレビ局がメダルランキングを伝える際、画面に掲出された韓国の国名には「中国国旗」が添えられていたという。 同紙は「同じランキングに中国の国旗がふたつ登場するという異様な光景が広がっていた」とチクリ。そのうえで「これは間違いとは思えない。意図がある」「史上最悪の五輪だ」「ここまで来たらわざとか?」「ひどい…」「オーストラリアは恥を知れ」といった韓国ファンによる怒りの声を拾っている。 構成●THE DIGEST編集部